FA・設備 エンジニアリングセンター

ホイストの点検から半年でワイヤーが消耗しているとの連絡があり　調査した所ワイヤーが破損していた

お客様の工場では、重さや形状が不均一な工作機械を日常的に吊り上げることが多く、ワイヤーロープに過度な負担がかかりやすいという背景がありました。

半年前の点検では問題がなかったものの、その後の始業前点検でワイヤーロープの著しい消耗が確認され、その後すぐにワイヤーの破損という深刻な事態が発生しました。重量のある工作機械の運搬中にワイヤーが破損すると、重大な事故や生産停止に直結する恐れがあるため、迅速かつ安全な対策が急務となっていました。

ワイヤー交換をして　安全対策をすぐに施した

ワイヤー破損という緊急事態を受け、当社は直ちに現場へ急行し、既存ホイストのワイヤーロープ交換作業を実施し、ホイストの稼働を速やかに復旧させました。

しかし、根本的な安全性の向上とワイヤーの消耗防止のため、消耗品であるワイヤーを「保護する」ためのご提案を行いました。それが、調整型吊り具の導入です。

お客様が頻繁に吊り上げる重心の偏った工作機械は、従来の吊り方ではワイヤーに不均等な大きな負担をかけていました。そこで、**勝山ロープ製の調整型吊り具（型式：CTC-3）**をご提案し、導入いただきました。

この調整型吊り具を使用することで、重心が取りづらい荷物でもワイヤーにかかる負荷を適切に分散・軽減できるようになりました。

結果として、ワイヤーロープの過度な消耗を防ぐことに成功し、交換頻度の低下によるコスト削減に貢献しました。なにより、ワイヤー破損による重大事故のリスクを大幅に低減でき、お客様の安全対策と安定的な生産体制の確立に大きく貢献いたしました。