納入実績
自動車用金属プレス部品生産設備の安全対策
| 施工対象 : | マテハン・ロボット・シリンダー |
|---|---|
| 施工分類 : | 安全対策工事 |
| メーカー : | Panasonic |
| 型式 : | SF4D-H96-01/SF4D-H80-01 |
| 業界 : | 自動車部品メーカー |
| 施工納期 : | 2日 |
| 施工内容 : | 安全対策工事 |
ワークの出し入れが有るので安全策を設置出来ないが安全対策が必要
今回ご相談いただいたのは、プレス部品の生産設備をご使用のお客様です。
この設備では、材料の供給部や加工後の部品を搬出する部分が大きく開口しており、作業者が頻繁にワーク(材料や製品)の出し入れを行う必要がありました。そのため、作業効率を最優先する現場の事情から、開口部に物理的な安全柵や扉を設置することが困難な状況でした。
しかし、プレス機という危険な設備において、開口部が安全対策なしに解放されていることは、作業者の安全を確保する上で大きな問題となっていました。特に、扉の開閉を伴うような従来の安全対策では、ワークの頻繁な出し入れが必要な作業には適合せず、安全規格を満たすことができないというジレンマを抱えていました。作業効率を落とさずに、開口部の安全性を高めるための対策が急務でした。
光の帯で安全監視するセーフティーライトカーテンを提案
ワークの出し入れに伴う作業効率を維持しつつ、安全規格に適合させるため、当社は**パナソニック製のセーフティーライトカーテン(型式:SF4D-H96-01、SF4D-H80-01)**の導入をご提案しました。
導入による具体的な効果
①作業効率を維持した安全性の確保
物理的な安全柵の代わりに、光の帯で危険領域を監視するセーフティーライトカーテンを設置しました。開口部の高さに合わせて、光軸数96と80のモデルを組み合わせることで、安全規格に適合した高い安全性を確保しました。
②ミューティング機能によるスムーズな作業
このライトカーテンに搭載されているミューティング機能により、ワーク(材料や部品)を出し入れする際、定められた条件の下で一時的に安全機能を無効化することが可能になりました。これにより、作業効率を損なうことなく、安全にワークの出し入れができるようになりました。
③生産継続性の向上
ライトカーテンが遮断された場合でも、その影響を最小限に抑え、設備の他の工程は生産を継続できるような設計としました。これにより、安全確保と同時に、生産ライン全体の稼働率維持に貢献いたしました。
このセーフティーライトカーテンの導入により、お客様は作業効率を犠牲にすることなく、危険なプレス部品生産設備における作業者の安全を確保し、同時に安全規格に適合した運用を実現することができました。


