産業用ロボットとは?特徴や種類、協働ロボットとの違いもご紹介!

産業用ロボットとは?

産業用ロボットとは、製造業を中心に活躍する自動化機械のことです。人が行っている危険な作業や重労働等を代わりに行うことで、生産性の向上、品質の安定、作業環境の改善などを実現します。産業用ロボットは、プログラムによって制御されており、一度プログラムを設定することで繰り返し精密な作業を自動で行うことができます。

産業用ロボットの特徴をご紹介!

産業用ロボットの最大の特徴は、高い精度と速度で作業を行える点にあります。また、人間には危険または困難な作業を安全に実行できる耐久性と柔軟性を持ち合わせています。
産業用ロボットは一度設定すれば連続して同じ品質の作業を維持できるため、製品の品質安定に大きく貢献します。さらに、ロボットは作業スピードが一定である上、人件費を抑えつつ、24時間生産を実現することが可能となります。これらのことから、産業用ロボットを導入することで製品品質の均一化と生産性の向上が期待できます。

産業用ロボットの代表的な種類をご紹介!

産業用ロボット
Fully automated CNC machining with handling robot

産業用ロボットには様々な種類が有り、用途に応じてそれぞれ使い分ける必要があります。ここでは、産業用ロボットの代表的な種類をご紹介します。

垂直多関節ロボット

垂直多関節ロボットはその名の通り多くの関節がついている産業用ロボットです。4軸から7軸の関節を持つため、狭い空間へのアクセスや、複雑な形状の物体を扱う高度な作業にも対応可能です。その機能性と汎用性から様々な用途で使用することができるため、自動車産業をはじめとする製造業での需要が高く、最も普及しているロボットです。

水平多関節ロボット

水平多関節ロボットは、関節の回転軸が全て垂直に揃っている産業用ロボットです。水平方向への動きを得意としており、高速且つ正確に移動します。また、先端部が垂直方向に動き物を掴める仕様になっているため、物の搬送や基板等の組み立てなどでの需要が高いロボットです。

パラレルリンクロボット

パラレルリンクロボットとは関節の回転軸が並列にそろっており、それぞれのアームが先端で一体になっているロボットです。高速移動を得意としており、食品工場等の生産ラインで流れている物の整列や搬送、包装などでの需要が高いロボットです。

産業用ロボットと協動ロボットの違いは?

ここまで産業用ロボットについてご紹介をいたしましたが、ここからは、産業用ロボットと協働ロボットの違いについてご紹介いたします。
産業用ロボットは人が行っている危険な作業や重労働等を代わりに行うために使用されています。また、産業用ロボットは危険であるため、周りに安全柵を設置し、産業用ロボットが稼働中に人が安全柵内に入れないようにする必要があります。対して、協働ロボットは人とロボットが共に作業を行い、工場の生産性を向上させる為に使用されているため、比較的安全性が高い設計になっています。そのため、アプリケーションや使い方によっては安全柵を設ける必要がなく産業用ロボットと比較して省スペースで設置する事が可能です。

>>協働ロボット活用のポイントを徹底解説!

まとめ

産業用ロボットの特徴から種類について解説いたしました。産業用ロボットを導入する際も、用途に併せて、適切な産業用ロボットを選定する必要がございます。また、産業用ロボットの導入をご検討する際は、協働ロボットの導入もご検討することをお勧めいたします。

FA設備エンジニアリングセンターを運営する三和電材株式会社では、産業用ロボットの選定からティーチング、動作確認まで一貫対応が可能です。

産業用ロボットの導入にご興味がございましたら、お気軽にご相談ください。

同カテゴリーの役立ち情報