キュービクル・高圧受変電設備
Q:キュービクルの引込柱(電柱)とPASの役割|建柱工事が必要なケースと費用
回答
結論:高圧受電では、電力会社の配電線から敷地内へ電気を引き込むための「引込柱(第1号柱)」を建て、その上に PAS(気中負荷開閉器)を取り付けて電力会社との責任分界点にするのが一般的です。引込柱が不要なケースもありますが、新設では建柱・PAS 設置で60〜150万円程度が追加になることを見込みます。
引込柱と PAS の役割
- 引込柱:電力会社の電柱から高圧ケーブルを受け、地中またはケーブルでキュービクルへつなぐ中継点。
- PAS(区分開閉器):施設内で地絡事故が起きたときに自動で回路を切り離し、周辺への波及事故(近隣の停電)を防ぐ装置。SOG 機能付きが標準。
- 責任分界点:PAS の電源側は電力会社、負荷側は設置者の管理範囲。
引込柱が必要になるケース
- 電力会社の電柱から敷地内キュービクルまで距離があり、架空で引き込む場合
- 建物に直接引き込めない(建物側に取付スペースがない)場合
- 地中引込(UGS=地中線用負荷開閉器)を採用しない場合
建柱工事の費用目安
- コンクリート柱の建柱:30〜60万円
- PAS 本体・取付:30〜60万円
- 高圧引込ケーブル:距離により10〜50万円
合計で50〜150万円程度。地盤や道路占用の要否で変動します。
PAS の更新時期
PAS も更新推奨時期は約15年です。キュービクル更新時に同時交換すると、停電回数を増やさずに済みます。年次点検で「PAS の動作不良」「碍子の汚損」を指摘されたら優先度が高い機器です。
愛知県での実例
三和電材では、新設工事の際にコンクリート柱の建柱と動力線の引込を行い、乱雑になっていた配線の整理まで対応した事例があります。
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