キュービクル・高圧受変電設備

Q:工場のキュービクルは容量不足?判断基準と設備増設時の対処法

回答

結論:工場のキュービクルは、変圧器容量(kVA)に対する最大デマンド(kW)の比率が80〜90%を超えると容量不足の目安です。設備の増設・ライン増築で負荷が増える場合は、負荷容量の計算をしたうえで「変圧器の増設」「キュービクルの増設」「本体更新(大容量化)」のいずれかを選びます。

容量不足のサイン

  • デマンド監視で契約電力を超過し、翌年の基本料金が上がった
  • 変圧器の温度上昇や、ブレーカーのトリップが増えた
  • 新しい機械を導入したいが電源が取れないと言われた
  • 年次点検で「変圧器の負荷率が高い」と指摘された

判断の手順

  1. 電力会社の検針票またはデマンド計から直近1年の最大デマンドを確認
  2. 増設予定の機械の定格容量・稼働率を積み上げ、将来の最大デマンドを算定
  3. 変圧器の余裕率(通常20〜30%)を確保できるか判定
  4. 力率改善(コンデンサ)で契約電力を下げられる余地も確認

対処法の選択肢

方法向いているケース目安費用
変圧器の交換(大容量化)筐体に余裕がある100〜300万円
増設用キュービクルの追加既設が健全で新棟がある300万円〜
本体更新で大容量化既設が15〜20年以上500万円〜

愛知県の工場での実例

三和電材では、機械装置メーカー様の新工場で、約1週間かけて工場全体の設備稼働率を調査し、将来の電気容量を見込んだキュービクルをご提案しました。多品種少量化や EV 化で設備更新が続く昨今、5〜10年先の負荷を織り込んだ容量設計が重要です。

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